皆様はどのような肌に憧れますか?
すべすべのなめらかな肌・きめ細かい陶器肌・潤いで満ちたみずみずしい肌‥‥
様々な理想があると思いますが、日本では“色の白いは七難隠す”ということわざがあるように、<透明感のある肌>が好まれる傾向があります。
この透明感のある肌を手に入れるために、重要になるのが<美白ケア>
様々な製品とアプローチがありますが、特にメーカーによって成分に個性が出るところ。
今回は、美白ケアの代表的な成分と製品をご紹介してまいります♡
♡この記事は、【現役美容部員miku】が執筆しております♡
目次
化粧品が出来る“美白”とは?
根底として、化粧品が出来ることは<予防美白>であるということ。
シミが気になるから美白をしたい。という方が多いですが、基本的に美白化粧品はメラニン生成を抑制し、シミの発生を“予防”する働き。なので、肌色を完璧に改善するのは難しい。
その中で、厚生労働省より、“メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを防ぐ”効果が認められた<有効成分>が存在します。この成分を規定量以上配合した製品は、医薬部外品・薬用化粧品と呼ばれています。
※薬用化粧品の場合
表記できる文言
メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ。
化粧品には、シミ・そばかすを“改善する”とは、薬事法で表記することは出来ない。
※一般化粧品の場合
表示できる文言
“メーキャップ効果として”であれば表記可能
→ シミ、ソバカスをきれいに隠し、お肌を白くみせてくれます。など。
“配合成分によりメラニン生成を抑えることが出来る”ような言葉を表記することはできない。
トラネキサム酸 (資生堂)
メラニン生成抑制
(メラノサイトの活性化を抑制)
炎症を抑える効果も併せ持つ。特に肝斑に効果的で、飲み薬が主流。
シミ部位の慢性的な微弱炎症状態を鎮めてシミを改善する。
美白以外の効果
✔炎症を抑える
4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩) (資生堂)
メラニン生成抑制・排出促進
(チロシナーゼ活性を抑制)
サリチル酸誘導体。肌の表面を柔らかくし、代謝を促進することでメラニン排出を促す。
肌表面をなめらかにすることで、大人ニキビを改善・予防する効果も!
美白以外の効果
✔角質の柔軟化
✔ニキビの予防・改善
ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド) (マックスファクター)
メラニン生成を抑制
(メラノソーム輸送抑制による色素沈着抑制)
ビタミンB3。昔から化粧品によく使われている成分。
メラニンが表皮細胞に受け渡されるのを抑制することで、色素沈着防ぐ働き。
美白以外の効果として、2018年にシワ改善有効成分としても認定。その他、血行促進やバリア機能向上効果も。
美白以外の効果
✔シワ改善有効成分(医薬部外品のみ)
✔ターンオーバー促進
✔セラミド生成促進
コウジ酸 (KOSE・ALBION)
メラニン生成を抑制
(チロシナーゼ活性抑制)
麴由来の美白有効成分。
チロシナーゼの働きをブロック。美白の王様とも言われる成分。チロシナーゼ活性抑制による美白効果を持つ。
チロシナーゼ抑制以外にも、「情報伝達物質の産生」「活性酸素の発生」「炎症」を抑制する効果を持ち合わせている。
年齢による“黄ばみ”を抑える高い効果も!黄ぐすみの原因【糖化】を引き起こす“AGEs“という物質の生成を抑える効果も明らかになっている高機能成分。
美白以外の効果
✔抗酸化
✔抗糖化
✔抗炎症
エラグ酸
メラニン生成を抑制
(酵素チロシナーゼ活性抑制)
ポリフェノールの一種。酵素チロシナーゼの働きを抑える働きがある。コウジ酸と同様に、チロシナーゼが働くのに必要な銅原子を奪うことで、チロシナーゼが働かなくなるタイプのチロシナーゼ阻害剤。
プラセンタ
メラニン生成を抑制・排出促進
(チロシナーゼ活性を抑制・阻害)
馬や豚の“胎盤”から抽出されるエキス。色素沈着抑制作用やDHICA重合阻害による色素沈着抑制作用が期待できる。
数十種類のアミノ酸・ビタミン・ミネラルなどの『成長因子』がとても豊富に含まれるため、肌の代謝を底上げできる。そのためメラニン排出を促進する効果も◎
美白以外の効果
✔細胞増殖
✔ターンオーバー促進
✔ハリを高める
✔血行促進
アルブチン
メラニン生成を抑制
(チロシナーゼ結合を阻害)
コケモモなどに含まれるハイドロキノンの誘導体で、化学合成されたものも。チロシナーゼの結合を阻害し、過剰なメラニンの生成を抑える。“ハイドロキノン”は肌に刺激を感じる方も多いのですが、“アルブチン”は 肌への刺激も少ない。
肝斑による色素沈着を抑えてくれる効果も!
memo
αアルブチン(グリコ開発)⇒天然のハイドロキノンにブドウ糖をα結合で転移させた成分。βアルブチンの10倍の美白作用が期待できる。
βアルブチン(資生堂開発)⇒一般的なアルブチン。ハイドロキノン配糖体
肝斑による色素沈着を抑えてくれる効果
PCE-DP(ピースディーピー)(POLA)
メラニン生成を抑制
(表皮細胞のエネルギーを高めることで、メラニン生成を抑制する)
2019年、10年振りに新承認された美白成分。
認可を受けた、ポーラが独自開発した最新美白有効成分。通常、メラニン生成にかかわる“メラノサイト”や“酵素チロシンキナーゼ”に作用するのが多いですが、このPCE-DPは“表皮細胞”にアプローチ。
表皮細胞のエネルギーを爆発的に高めることでメラニンの生成指令と受け渡しを抑制。エネルギーを効率的に生産し、高めることで、表皮細胞が抱えるメラニン量が減少する。
美白以外の効果
✔水分増産
✔バリア機能の向上
ルシノール(4-n-ブチルレゾルシノール)(POLA)
メラニン生成を抑制
ポーラが独自開発した有効成分。
“メラニンロック”と呼ばれると呼ばれる働きを持つ。メラニンをつくる前のチロシナーゼとチロシンの合体を防ぎ、先回りしてメラニンの生成を抑制(チロシンより先にチロシナーゼと合体させることで、メラニンの生成を抑制します。)
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POLA美白成分違い
▷PCE-DP
ターゲット⇒表皮細胞
表皮細胞のエネルギーを高めることで、メラニン生成を抑制
▷ルシノール
ターゲット⇒メラノサイト
チロシンと酵素チロシナーゼの結合を阻害することで、メラニン生成を抑制
カモミラET(花王)
メラニン生成を抑制
(伝達物質エンドセリン-1を抑制)
カミツレの花から、スクワランで抽出されるエキス。花王が開発し、植物エキスとして初めて認められた美白有効成分。
情報伝達物質(メラノサイト活性化因子)のひとつであるエンドセリン-1の阻害作用があり、エンドセリン-1を阻害してメラノサイトへの伝達を遮断することで、メラノサイト内でのメラニン合成を抑制する。
ハイドロキノン
メラニン生成を抑制・分解&還元促進
(チロシナーゼの働きを抑制・メラノサイトに対して細胞毒性アリ)
肌の漂白剤と言われる。皮ふ科やクリニックで処方される薬剤。
現在、日本では2%までの配合が厚生労働省により許可されており、化粧品への配合も認められている。それ以上の濃度のハイドロキノンは病院での処方が必要となります。
ココに注意
肌への刺激が強く、肌に赤みが出るなどの副作用も。長期使用・超高濃度製品で“白斑”が出る可能性も。
まとめ
いかがでしたでしょうか?♡
ぜひ美白化粧品をうまく使って、透き通る透明感のある肌を手に入れてくださいね♡