皆様“メイク落とし”はどのようなタイプを使っていますか?
人気のあるタイプ、メイクがすぐ落とせるタイプ、冬だからクリーム・・・など、選び方は様々ですよね。
なんとなくで選びがちな“メイク落とし”ですが、実は肌を健やかに保つのために、かなり重要なアイテムになるんです。
大切な工程だからこそ、肌質やメイクの濃さに合わせて選んでほしい。
今回は、クレンジングタイプの基礎と選び方についてまとめていきます。
目次
①クレンジングの重要性
肌には“汚れを落とす”働きが、唯一備わっていない機能。
特にメイクアップ品のような“油分の多い製品”が、肌の上に長時間残ってしまうと、“ニキビ・肌荒れ・ごわつき”などの肌トラブルを招く原因に!
そのため、メイクの濃さと肌質に合ったものでメイクを、残さずに落とすということが非常に重要。
②種類“油剤型・界面活性剤型”
クレンジングには様々な種類が存在します。それぞれクレンジング力や肌負担の程度が異なりますので、特徴を押さえることが重要です。
まずクレンジングは、【油剤型・界面活性剤型】の2つに分けられます。
油剤型
油性成分(オイル成分)が、メイクを落とす主成分になるクレンジング。
脱脂力の高さがポイントで、濃いメイクもなんなくするりと落とすことが出来ます。
肌に摩擦がかかりにくいため、肌負担は少なめ。
主なクレンジングタイプ
✓オイル
✓バーム
✓ジェル(オイル型)
✓クリーム
✓ミルク
界面活性剤型
界面活性剤の“油を包み込む力”と手やコットンで“ふき取る力”を掛け合わせてメイクを落とすタイプ。
クレンジング力が弱いので、ナチュラルで薄いメイクを落とすのに向いている。
ふき取りタイプが多いので、摩擦による肌負担が大きい製品も。
主なクレンジングタイプ
✓ジェル・リキッド(水タイプ)
✓ローション
✓シート
②種類“主なクレンジングタイプ”
それでは、基本的なクレンジングの構造を抑えられたところで、市販で販売されているクレンジング6タイプをご紹介いたします♪
①オイルタイプ
特徴
✓脱脂力が高い
✓メイク落ちが1番早い
✓濃いメイクも落とせる
✓濡れた手で使えるものが多い
✓主成分によって、肌負担が異なる
最もクレンジング力が高く、濃いメイクも落とせるのがオイルクレンジング。毛穴汚れなども同時に落とすことが出来るので、脂性肌の方に特に向いている。
濡れた手・顔で使える製品が多いので、お風呂の中でも使えます。
主成分として配合されるオイルの種類により、洗浄力や肌負担が異なります。
最近製品数が増えている“バームタイプ”は、固形状のオイル成分を含むことで硬くしているタイプ。ベースはオイルなので、オイルクレンジングの仲間。
Ⅰ,炭化水素メイン
ミネラルオイルや水添ポリイソブテン・スクワランなどの“炭化水素”をメインにした、最も一般的なオイルクレンジング。市販製品のほとんどはこのタイプ。
洗浄力・脱脂力が高く、肌負担も大きめ。濃いメイクの方・脂性肌の方は、このタイプがおすすめ。
Ⅱ,エステル油メイン
パルミチン酸エチルヘキシル・エチルヘキサン酸セチルなどの“エステル油”をメインにしたクレンジング。
市販製品の中で、使用感が良く・評価の高いクレンジングはこのタイプが多い。
濃いメイクもスルッと落とせて、乾燥感も感じにくいので、かなり使いやすい。お値段も低価格から入手することが可能◎
Ⅲ,油脂メイン
マカダミアナッツ油やオリーブ果実油などの“油脂”をメインにしたクレンジング。人間の皮脂と構造の近いオイル成分なので、“肌に優しく乾燥しにくい”タイプ。
比較的高価格帯の製品に含まれていることが多いですが、肌負担なく濃いメイクを落としたい方におすすめ♪
②ジェルタイプ
特徴
✓オイルベース・水ベース両方ある
✓タイプによって洗浄力が異なる
✓摩擦なく使用しやすい
“オイルベース”か“水ベース”で、性質が大きく変わるジェルタイプ。弾力がある製品が多いので、比較的摩擦なくメイクオフできる。
Ⅰ,オイルベース
クレンジングオイルでも使用されている“炭化水素”を、固めた製品が多い。そのため、クレンジング力・脱脂力ともに高い。
オイルタイプより水溶性の保湿成分を含むことが出来る構造なので、洗いあがりがしっとりしやすい。
Ⅱ,水ベース
界面活性剤のみでメイクを浮かせるため、クレンジング力が弱め。洗いあがりはオイルベースのものより、しっとりした製品が多い。まつエクをつけている方はコチラが安心。
③クリームタイプ
特徴
✓ほどよい洗浄力
✓洗いあがりしっとり
✓使い勝手に難あり
ほどよい洗浄力と洗いあがりのしっとりさを持つ、乾燥肌におすすめのタイプ。
やや重ためのテクスチャーが多く、水と馴染みづらく・洗い流しにくい製品性質を持つため、若干使い勝手に難あり。
主成分になるオイルによって、洗浄力と肌負担が異なる。
④ミルクタイプ
特徴
✓クレンジング力弱め
✓洗いあがりしっとり
✓肌負担少なめ
クレンジング力が弱いため、ナチュラルメイクの方に向いている。洗いあがりがしっとりするため、乾燥肌の方・冬シーズンに使いやすいクレンジング。
柔らかいテクスチャーが多く、水で洗い流しやすい◎
⑤リキッドタイプ
特徴
✓洗浄力弱め
✓洗いあがりしっとり
✓摩擦による刺激が心配
✓まつエクでも使える
界面活性剤型のクレンジングリキッド。洗浄力が弱いので、ナチュラルメイクの方向け。メイクと馴染ませるために、何度もくるくるしなければならないので、摩擦による肌負担が心配。
⑥ローション(拭き取りタイプ)
特徴
✓洗浄力弱め
✓摩擦による肌負担が大きい
✓出先でも使える
✓普段使いには向いていない
界面活性剤型の拭き取りタイプのメイク落とし。コットンなどでふき取って使うタイプなので、物理的な刺激が大きい。
外出先でも使えて利便性が高いので、日常使いよりは出先でたまに使う程度に抑えたい。
まとめ<洗浄力の強さ>
↑洗浄力強い
①オイル(炭化水素)
②オイル(エステル)
③オイル(油脂)
④ジェル(オイル)
⑤クリーム
⑥ミルク
⑥ジェル・リキッド(水)
⑧ローション
↓洗浄力弱い
基本的には“油剤型”の方が、洗浄力が高い傾向。皮脂汚れや濃いメイクを落とす場合はオイルクレンジングがおすすめ。
ナチュラルメイク・乾燥肌の方は、“界面活性剤型”でも汚れは落とせる。摩擦による刺激が懸念されるので、使い方や製品の選び方に工夫が必要かも。
まとめ<肌負担の大きさ>
↑負担大きい
①オイル(炭化水素)
②ジェル(オイル)
③オイル(エステル)
④ジェル・リキッド(水)
⑤ローション
⑥クリーム
⑦ミルク
⑧オイル(油脂)
↓負担少ない
洗浄力の高さとやや比例する肌負担。
クリーム・ミルク・オイル(油脂)は、油剤型の中でもかなり肌負担が少ないタイプ。
③選び方
それぞれのクレンジングの特徴が分かったところで、自分に合ったクレンジングの選び方をまとめていきます♡
選び方は“肌質”と“メイクの濃さ”が基準になります。
Ⅰ,肌質
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脂性肌
オイル(炭化水素)
オイル(エステル)
ジェル(オイル)
皮脂汚れ・メイク汚れがこべりつきやすい“脂性肌”は、油剤型の中でも洗浄力が強いタイプがおすすめ。肌負担を考える場合は、オイル(エステル)を選ぶのが◎
オイル(油脂)は、洗い残しがあるとニキビのエサになる可能性があるため△
普通肌
オイル(エステル)
オイル(油脂)
クリーム
ミルク
ジェル・リキッド(水)
乾燥もテカリも気にならない“普通肌”の場合は、肌負担の大きいものを避けるように選ぶのが無難◎その日のメイクの濃さや、使用感の好みで選んでもOK♪
乾燥肌
クリーム
ミルク
オイル(油脂)
ジェル・リキッド(水)
乾燥肌の方は、ミルク・クリームタイプを選んであげると◎メイクが濃い方はオイル(油脂)タイプを選ぶと、メイク落ちも良く乾燥しづらい。
Ⅱ,メイクの濃さ
濃いメイク
オイル(炭化水素)
オイル(エステル)
オイル(油脂)
ジェル(オイル)
ベース・ファンデ(リキッド・クリーム・エマルジョン)をしっかりつけている・アイメイク(アイライナー・マスカラ)をばっちりつけている、という方は“濃いメイク”に入ります。
油分の多いアイテムを使っている場合は、油剤型で浮かして落とすのが1番早く・洗い残しがない◎
ベースは薄く・アイメイクだけ濃い方は、ポイントメイクリムーバーで目元を落として、全体のクレンジングは洗浄力弱めのものを使う方法でもOK♪
薄いメイク
クリーム
ミルク
ジェル・リキッド
ベースメイク・アイメイクが薄めの方は、洗浄力が強くないタイプで充分◎
脂性肌でベタつきが残る方は、オイルクレンジングの方がいい場合も。
まとめ
いかがでしたでしょうか?♡
ぜひご自身の肌質とメイクの濃さに合わせて、ぴったりのクレンジングを見つけてくださいね♡